9日目の出来事ー4
・少し話が前後してしまったが、再度妹の部屋に行って、本格的に遺留物の捜索をしなければならないと、覚悟を決めていた。なので、一度目に妹の部屋を訪れた次の日、家の近くのホームセンターに行って、いろんな装備を用意した。
・コロナ病棟の看護師の皆さんが身につけているようなビニールの防護服(上下セットだと思って買ったら上衣だけだった)、少し厚手のビニールの手袋、塗装工の方が使うような、臭いをシャットアウトしてくれそうな高機能のマスク、メガネの上から装着できるゴーグル、ビニールのオーバーシューズ、防臭効果があるというビニール袋、回収したものを収めるための大きめのジップロック的な袋多数、消臭スプレーやアルコール除菌スプレー、消臭ビーズなどである。
・とにかく耐え難いのが現場の臭いだった。古事記に、イザナギが、亡くなった妻であるイザナミが忘れられず、黄泉平坂を通って黄泉の国に行く件がある。変わり果てたイザナミの姿を見てしまい、「よくも私に恥をかかせましたね」と、追ってくるイザナミから逃げてこの世に戻るという話だ。変わり果てた姿を見たわけではないのだが、イザナミに追われたイザナギの気持ちは、少しわかる気がする。
・契約関係で気になっていたのは、スマホである。早く解約しないと請求金額が増える一方だ。機器そのものは警察が回収しているはずなので、明日にでも連絡してみようと思う。
・イザナミは、イザナギはなかなか迎えに来ないので黄泉の国の食べ物を食べてしまった(ヨモツヘグイ)ので、もうこの世には戻れないという。亡くなった部屋に残されたスマホを回収したらどんなことが待っているのか。ヨモツデバイスを何とかしないと、請求金額が増えることだけは確実なのだが。
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