9日目の出来事ー7
・妹の財布は警察が初期の捜査で回収しているのはわかっていた。いつ返却されるのかはわからないが、クレジットカードやキャッシュカードはそちらにあるだろうと予想していた。銀行との取引がわかる通帳をまず探すことにした。
・全く生活状況がわからないので、どこに何をしまっているのか皆目見当がつかない。日常的に使っている鞄のようなものがないか探したが、なかなか見つからない。夢のネズミの国で撮影した写真が山のように出てきたと思ったら、その山の中から年間パスポートが見つかった。
・ネズミの本国の本家にも行っていたらしく、写真と、現地通貨が出てきた。お隣の国に旅行した記録やホテルの領収書も出てくる。最近のものも多い。何だか楽しく暮らしていたようだ。
・しかし、最近の銀行取引記録や通帳が見つからない。警察が「ない」と言っていた診察券なども見当たらない。
・押し入れから使われていないガスコンロが出てきたりして驚いた。ここまでカオスとは。生活の中心と思しき場所には、マッサージチェアともベッドともつかないものが横たえられていた。ローンの支払い予定表があってわかったのだが、結構な値段のマッサージ機能付きベッドだった。しかも残債がたっぷりあった。
・居室の奥にはもう一部屋あって、衣類が収納に入っていたり、ハンガーラックにかかっていたり。驚いたことに照明器具がない。部屋の奥には窓があるのだが、締め切りだったようだ。
・窓の前をふさいでいた家具を無理やり動かし、窓を開け、外側の雨戸をあけたら、とても明るかった。気が付くと窓のわきに設置してあるエアコンと換気扇が動いている。部屋の温度が低いと感じたのはこのせいだったのか。亡くなった日からつけっぱなしだったのか。気になって、次の日警察に言ったので担当者に聞いたら、「あっ」。何かと思ったら「先日捜索中に作動させて切るのを忘れてました」。リモコンあったのか。このときは見つからずブレーカー落として帰ってきたのだ。
・探していた通帳関係が見つかったのは、古ぼけたキャスター付きのトラベルバッグの中だった。
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