母が亡くなる前後のことー1
・脳梗塞で倒れ、自宅で闘病を続けていた母が亡くなったのは妹が一人で暮らすようになって9年ごのこと。父母は北関東のある県のS市に暮らしていた。われわれ夫婦と両親で暮らすようになって2年ほど経った頃から、父親も年齢的なことからか体調を崩すことが相次ぎ、そのたびにわれわれが対応を余儀なくされ、少し参っていた。
・どうしようかと考え、高齢者向けのケア付きマンションみたいなところへ、父母だけでも転居したらどうかと勧めてみた。最初は父は大反対。「そんなところに入る金なんかない」と言い張るが、首都圏にある高級老人ホームに入居するにはうん千万というようなテレビ番組ばかり見ていて、何もわからずに反発していたのだ。
・父は、当時住んでいたマンションを購入するときに一部資金を出していて(残りはほとんど私が手持ちと住宅ローンで賄ったのだが)、そこを終の棲家にするつもりですっかり自分の役割をおえたつもりだったのだ。ただ、一家共倒れをするわけにもいかないのであちこち手を尽くして父母が暮らせてコスト的にも何とかなる住居を探して、S市にそのような施設があるのを見つけ、父の年金と母の障がい者年金で十分暮らしていけることも確かめて提案したら、意外とあっさり承諾した。
・住まいと同じ建物に診療所があり、ケアの知識を持つスタッフが常駐していることが響いたらしい。本人も体調に不安を持っていたらしいが、そういうことは早く言ってくれよと思う。
・そちらに転居して五年ほど。静かなところだったので、一時母の病状も落ち着いたが、闘病10年を超えるころになると、母の状態も不安定になり、入院することも多くなっていた。
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