記録・記憶のために‐3
・葬儀は終わったが、墓所に戒名を入れてもらう作業が終わっていなかったので、納骨は一週間ほど後になった。その間、妹の遺骨は自宅の仏壇の下にしばらく収まってもらっていた。 ・前年の一月にそれまで住んでいたマンションが奇跡的に売れ、その後怒涛の勢いで転居先を探し、紆余曲折あったが今のマンションを購入することになった。 ・妹も暮らしていた以前のマンションは、30年ほど前、車椅子生活になってしまった母の暮らしを考えてマンション一階を探して見つけた物件だったが、ほとんど同じ事情で物件を探していたご家族がいて、「買いたい」ということになったのだった。 ・買い手が見つかった時にも一応妹には連絡を入れていたが、返信はなかった。引っ越した時にも転居先は連絡していたが、反応はなかった。 ・私が知っていた電話番号から、その時点で変わっていたのかもしれないということは、今回のことがあって初めてわかったので、妹が転居先を知っていたかどうか、いまだにわからない。遺骨になって初めて我が家に来たという可能性が高い。 ・仏壇の下で窮屈かもしれないが、了承いただきたい、と思いながら、毎日線香をあげた。 ・納骨は、世話になっているお寺の若住職。母の時に墓を設けた墓苑から紹介されたお寺なので、納骨冥加の金額はメニュー化されている。高いのか安いのかはよくわからんが、変に気を回さずに済むのでありがたい。 ・納骨は、つつがなく終わった。命日がはっきりしないのは気の毒というご住職の気遣いで、9月20日を命日に決めた。 ・こんなに早く両親と同じところに送り出すとは思わなんだが、ぜひよろしくお願いします、と手を合わせ、墓所を後にした。(続く)