7日目の出来事ー4
・業者の方とあいさつして、どうやって室内を確かめるのか話そうと思ったら、「鍵、あります?」と一言。鍵を渡すと、「じゃあ、私がまず見ますねー」と鍵を開け、どんどん入っていく。 ・慌てて後に続こうとしたら、「ちょっと待って、私がまず見ますから」と言って、玄関に留められた。中から、体験したことのないような匂いがやってくる。いつもしているマスクを2枚重ねていたが、ほぼ役に立たない。 ・「あー、ここですね。タオルか何か掛けておきましょうか?」という声が。やはり現場は直視するのには耐えがたい状況のようだ。「フローリングって聞いてたんですが、畳ですね」。 ・奥さんが不動産屋のサイトから得た情報が違っていたらしい。フローリングなら、多少なりとも簡易な方法で掃除をすることも可能だったようだが、畳だと体液が染み込み、畳ごと廃棄しないとどうしようもないそうだ。 ・「下の板まで行ってるでしょうねー、この状態だと」。経験豊富なことをうかがわせる見立てである。 ・どうするか、一瞬迷ったが、ここまで来た以上、何らかの成果は出さないといかん。奥さんとも図り、回収できるものは回収して帰ることにした。財布、スマホなどは警察が押収(というのかな)しているので、玄関付近に放置されていた郵便物や銀行、生命保険などの書類を探した。 ・探しながら、不動産屋に頼まれていた現場写真を撮る。鑑識係かよ俺は。室内は相当乱雑だった。警察の捜索が入った後とはいえ、こういう部屋で暮らしていたのかと思うと、ちょっと辛くなった。その後、どんどん辛くなっていった。